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堂々と

by inayamablog, 2014年1月6日

何のために、工賃を上げようと必死に頑張らねばいけないのか。
どうして、売れる商品・サービスを提供する必要があるのか。

パズルのピースがぴたっとはまるようにひとつの言葉が舞い降りてきました。

「堂々と生きるため」

そう、堂々と。
家でも、事業所でも、地域でも、社会でも。
堂々と暮らすため。

仕事をしていること
自分の作ったもの・売ったものが、お客様に喜ばれること
収入があること
誰かの役に立つこと
地域に貢献すること
責任を持つこと
挑戦すること
自分自身の成長が感じられること

そんなことができたら、それは、堂々と・・の力になるのだろうと思う。
障害があってもなくても、それは同じこと。

会社で働くのも、事業所で働くのも、本質的なところは変わらない。
「堂々と」のためには、やっぱり、数千円の工賃で「いいや」と言ってしまっては
いけないのだ。
事業所にこもって・・はいけないのだ。
助けてもらってばかりではいけないのだ。

解決すべき地域の課題、社会の困りごとは何なのか、を考え、
私たちだからこそできる、と確信して挑むことこそ、
利用者が「堂々と生きるための支援」なのだ。

年末に、入間東部むさしの作業所に行った。
正月用の切花、アレンジメントフラワーが飛ぶように売れている。

事業所で生産された花と、仕入れた松や菊が上手に組み合わされ、
ボリューム感あふれる正月の花が、市価よりややお得な値段で手に入る。

お客様にはうれしいサービスだ。
10年前の福祉ショップの面影はない。
「年末は30日まで営業です。お正月の花をたくさんそろえています。」
堂々とした接客ぶり。
「もう、何屋かわからないなんて言わせませんよ」
施設長が笑う。

堂々と・・を目指して、一歩踏み出そう。

そうすれば、利用者はもちろんのこと、
親御さんも、兄弟も、職員も、役所の人も、応援する人たちも、
みんながもっと、自信をもてるようになるような気がする。