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イナヤマのスイッチ

by inayamablog, 2013年12月26日

今年は、個別の事業所に出合い、個別に相談を受けることが多くなっています。

ご相談内容はそれぞれですが、施設長さんや職員さんの話のどこかで、
自分にスイッチが入るのがわかります。

「それはすばらしい!」という賞賛のスイッチ。
「それは面白い!」という好奇心のスイッチ。
「それは違う!」という使命感のスイッチ。

隣で聞いているタザワさんは、
あ、イナヤマがまた超早口でしゃべってる~と思っているに違いない。
そう感じても、もう止められません。

ケース1
工賃は固定費。あらかじめ利用者の稼動想定、時給目標を決めて、
その分は何が何でも稼ぐんです、と話したら・・

「えーっ。てことは、今の何倍もバリとりしなきゃダメってことですね~。」
「この部屋中、バリだらけ~」(笑)

一同、無言のうちに、バリとり作業の山になった作業室をイメージ。

「バリとりじゃ、ヤマになっちゃう。CDケース作業ならいけるんじゃない?」
一同、また考える。

「全員が、○○さんのスピードで、1時間に1箱ずつやれば、いけるかも。」
「それって、みんな爪が割れちゃうよ~」(笑)

普通は、そこまで声に出さないうちに、「無理」って思うのに、
ここの職員さん、面白いわ、とイナヤマは思うわけです。で、

好奇心スイッチオン。マシンガントーク開始!!

じゃあ、どうすれば・・と話を進め、工程の見直しと5Sを再確認することになりました。
翌日、早速事務所の片付けから始めた、とメールをいただきました。

ケース2
革製品の値づけについて、相談したい。
ビジネスのことはわからないので、普通はどうするのか教えて欲しい。
このキーホルダーは、自分が職員になったときにはすでに作っていた。
10年以上、同じものを作っていて、値段もほとんど変えていない。

え、ちょっと待って。
10年以上、まったく同じものを作り続けているところに問題があるのでは?

使命感スイッチオン!

重度の利用者が多いというけれど、それって、作業として、どうなんでしょう?
利用者にとって充実したプログラムと言えるのでしょうか?
値づけに「ねばならない」なんてきまりはありません。
百貨店の革製品コーナーの商品、最近どんなものがいくらで売られているか、
ご覧になっていますか?
上司の指示で相談に来られたのはいいけれど、あなたは、どう考えているのですか?

10年間、まったく同じ作業を毎週毎週やっていることに疑問は感じないのですか?
利用者にやる気、やりがい、達成感を感じてもらえるようにするのが、職員さんの
お仕事のはず。
値づけの前に考えることがたくさんありますね。

いろいろあります。

事業所の事情がそれぞれなのもよくわかります。
利用者の状況も目に浮かびます。
この商品なら、営業なら、下請けなら、共同化なら・・・
スイッチが入ると、いろいろ浮かんでくるので、結局、いつもワーワー言ってしまう。
しゃべりすぎかもしれません。

失礼なことを言っていたら申し訳ありません。

でも、どんな展開になろうと、最後は、「頑張れ」という応援スイッチで話そうと
思っています。

なんとかしたい、キモチはイナヤマも同じですから。