「その後の状況報告と、今の課題について相談したいから来てもらえませんか。」
メールをもらい、埼玉県の技術者派遣事業で昨年お邪魔した、
「自立支援センターたんぽぽ」を約1年ぶりに訪問しました。
昨年の一番の課題は、主力事業の「豆富」が“たくさん作れないこと”でした。
売上アップの方策、商品の見直し、利用者の作業習熟のための支援等々
いろいろ検討しましたが、ボトルネックは製造量。
品質が安定しない。
時間が足りない。
無理をすると失敗して、ロスが増えてしまう。
量を増やせると言ってもらえなければ、集客増の宣伝も、販路拡大の営業も
できない。
増産方法をまずは検討ということになりました。
目指す目標を決めたものの、道のりは長いと思いました。
あれから1年。
工賃アップの成果は、「まだ」です。
けれど、職員会議には、良い“気”が流れていました。
職員の声に“力”がこもっていました。
・増産を実現。
・販売計画に応える製造はできるようになった。
・新規の販売先も複数開拓。
・やっているうちに、判断に迷うことが出てきた。相談にのってほしい。
今期の目標達成は、正直厳しい状況ですが、
これなら大丈夫。3月までこの勢いで頑張って、
来期こそ、工賃まで還元できる成果を手にしましょう。
駅まで送ってくださった施設長から、
この1年のご苦労と、職員への感謝の言葉を聞きました。
言葉にしきれない、さまざまなことがおありだったに
違いありません。
利用者の仕事を作り、充実させること。
職員の気持ちを1つにし、適材適所で力を発揮してもらうこと。
生半可な気持ちではできません。
真剣勝負の事業所に対し、こちらも常に真摯であらねばならぬ。
身の引き締まる思いで帰ってきました。