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1年後

by inayamablog, 2015年11月24日

「その後の状況報告と、今の課題について相談したいから来てもらえませんか。」
メールをもらい、埼玉県の技術者派遣事業で昨年お邪魔した、
「自立支援センターたんぽぽ」を約1年ぶりに訪問しました。 

昨年の一番の課題は、主力事業の「豆富」が“たくさん作れないこと”でした。
売上アップの方策、商品の見直し、利用者の作業習熟のための支援等々
いろいろ検討しましたが、ボトルネックは製造量。

品質が安定しない。
時間が足りない。
無理をすると失敗して、ロスが増えてしまう。 

量を増やせると言ってもらえなければ、集客増の宣伝も、販路拡大の営業も
できない。
増産方法をまずは検討ということになりました。
目指す目標を決めたものの、道のりは長いと思いました。 

あれから1年。

工賃アップの成果は、「まだ」です。
けれど、職員会議には、良い“気”が流れていました。
職員の声に“力”がこもっていました。 

・増産を実現。
・販売計画に応える製造はできるようになった。
・新規の販売先も複数開拓。
・やっているうちに、判断に迷うことが出てきた。相談にのってほしい。

今期の目標達成は、正直厳しい状況ですが、
これなら大丈夫。3月までこの勢いで頑張って、
来期こそ、工賃まで還元できる成果を手にしましょう。 

駅まで送ってくださった施設長から、
この1年のご苦労と、職員への感謝の言葉を聞きました。
言葉にしきれない、さまざまなことがおありだったに
違いありません。 

利用者の仕事を作り、充実させること。
職員の気持ちを1つにし、適材適所で力を発揮してもらうこと。
生半可な気持ちではできません。 

真剣勝負の事業所に対し、こちらも常に真摯であらねばならぬ。
身の引き締まる思いで帰ってきました。