福祉ショップってどうなのかなあ・・
・何を販売する店かわからない
・「福祉」を売りにするお店?
・店側が品揃えをコントロールできない
(事業所が納品したものを売らねばならない)
・納品量や時期が事業所次第
などと考えると、お客様目線で「魅力」あるお店を作るのは
至難の業だなあと思っていました。
種類と量が山ほどあれば、
ビレッジバンガードかもしれないけど。
カワイイものだけ集めれば
アフタヌーンティになれるかもしれないけど。
アート作品に特化すれば
とんがったギャラリーができるかもしれないけど。
そうできないから、難しいよなあと。
でも、今回。
世田谷区の福祉ショップ「フェリーチェ」開店に立ち会って、
少し気持ちが変わりました。
フェリーチェは、
自主製品+区の交流都市「群馬県川場村」の商品を扱う店です。
川場村は知る人ぞ知る、きらりと光る村。
村の直売所は関東一の売上を誇る大成功ショップなのだそう。
りんご、こんにゃく、ハム・ソーセージ、飲むヨーグルト。
区内のファンも多い「ヒット商品」をそろえています。
お客様を呼ぶ力を持っている商品があることは、心強い。
けれど、自主製品も負けていません。
頒布のバック、手編みの帽子、クリスマスリース、
工夫を凝らしたさおりの小物。
「カワイイ」がいっぱい。
焼き菓子は実力派ぞろい。
お客様は知っている。
リーズナブルにおいしいこと。
世田谷マダムはよくご存知。
気づけば、ここは十分魅力的な品揃えの「福祉ショップ」です。
小さな女の子が100円のビーズアクセサリーに釘付けになり、
商店街の化粧品店の奥さんは、りんご目当てに店を覗いてくれる。
彼と彼女は、店内をくるくると楽しそうに見て回り、
それぞれお気に入りのものを手に取る。
彼女は、帽子の色を指定し、注文しました。
もしかして、そういう“ふんわり”した
「カワイイ×おいしい×お買い得」が福祉ショップという
業態だということを、お客様のほうが認知し出したという
ことかもしれません。
誤解のないように言っておくと、
「福祉ショップ」とはどこにも書いてありません。
店名はフェリーチェ。
一貫しない商品群だけど、
わけのわからない店内を探索できるところが少し楽しい、
そんな店。
面白がってくださる近所の方に長く支持される店になるといいな。