東京都の工賃向上研修「実践編」が終了しました。
定員15名、4回の連続研修を2コース開催。
800近くもＢ型事業所がある中で、わずか30名定員の研修を
やるということは、東京都にとっては勇気のいる企画だったのでは
ないかと思います。

1回目　基本の確認と、課題を考えるワークショップ
2回目　ベンチマーク事業所見学
3回目　見学から学んだことを自事業所の課題解決に活かすワークショップ
4回目　自事業所の工賃アップ・現場改善計画発表・ディスカッション
という流れです。

プログラムに目新しさはないかもしれません。
連続講座によくある「会計」「商品開発」「マーケティング」など
知識提供型のプログラムも入れませんでした。

個々の受講者や事業所の状況や生産活動の種類別の課題をつかみ、
ライブで受講者の皆さんとともに考えながら、進める講座にしました。

最終回は、本音トーク炸裂の発表＆ディスカッション。
施設長の話や人事の話、法人の生い立ちやら風土まで出てきて、
大変なことになりました（笑）。
単発研修のワークショップでは見られないことです。

いろいろあるけど、前に進まねばならぬ！！
皆さんの顔に、清清しくも決意の表情が浮かんでいたのを
稲山はしかと確認させていただきました。

お互いの事業所の事情が、3回の研修の中で共有化されたからこそ、
具体的に発表し、具体的に意見が言い合えた。
ベースになったのは、受講者の皆さんの真剣な受講態度、そこから生まれた
相互の信頼関係だと思います。
研修は受講者とつくるものだと改めて学びました。

「参加事業所の状況をもっと深く知り合えれば、さらに勉強になったのでは」
「この研修の続き（上級実践編）があるといい」
「計画の落とし込みが足りなかった。あと、１、２回増えてもいい」

皆さんの意欲に脱帽です。
面白かったですね。
その後・・・の同窓会、やりましょうね。