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施設に頼んで、個人情報の管理大丈夫なの?という企業の心配

by inayamablog, 2016年2月9日

封入発送の仕事を企業や行政からもらおうという時に、
いき詰まる原因のひとつが「個人情報の扱い、大丈夫?」という
発注者の懸念。

「Pマークを持っていれば問題なし」とする企業が多いので、
“うちは受注作業で工賃アップだ!”という事業所は、
Pマーク取得を考えても良いと思います。
他社・他事業所との競争に勝つためにも有効です。

しかしながら、共同受注で封入発送の仕事をゲット、となると、
関わる全ての事業所がPマーク取得法人になっている姿は想像しにくいのが実状。

そこで、思いついたのが「安心してください。第三者評価、受けてますよ」営業(笑)。

福祉サービス第三者評価制度。
都内の事業所の皆さんにはお馴染みのものですね。
少なくとも3年に1回は受審することが求められています。

評価項目は結構細かい。けれど、
組織マネジメントの基本、
サービス提供の基本(それぞれの施設種別によって求められる支援のあり方)が
明らかになっていて、「これはやっておかないといけないんだ」ということが
理解できます。

評価の中には、「個人情報の保護・共有」という項目があり、
個人情報保護規定の作成・明示が謳われています。
これを援用すれば、企業の心配を払拭できるかも、と
Pマーク代わりの「都のお墨付き」として、個人情報がきちんと管理できる
組織であることを証明するツールとして使おうと考えました。

第三者評価?そりゃなんだ?というところから
説明しなければならないので大変ですが、先方が求める安心材料を提供でき、
それによって私たちの真面目な取り組みへの理解が深まるなら、
いいんじゃないかと思いました。

形ばかりの個人情報保護規定より、実際、ミスのない仕事を
どのようにやるかがもちろん重要です。
封入発送というシンプルな仕事であっても、
ミスの起こりにくい業務管理の仕組みをつくること。
共同受注なら、なおさら責任の所在を明確にすることが必要です。

企業のパートナーになるのは、簡単なことじゃないですね。
でもその一つひとつのやり取りが、利用者の仕事を変えること、
社会を変えることにつながるならば、誠実に、丁寧に
やるしかないと思っています。