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コロンバン2

街中の焼き菓子、気になります

by inayamablog, 2016年2月26日

10年前、
クッキーやマドレーヌ、パウンドケーキを作っている
事業所の皆さんに、
「市場調査として着目したいのは、デパ地下の洋菓子屋さん」と
言っていました。
アンリシャルバンティエ、キハチ、コロンバン、ユーハイム、ヨックモック・・・

今もデパ地下にはキラキラしたお菓子がいっぱいです。
けれど、最近のデパ地下のお菓子はナマ化、高級化が
ますます進んでいて、私たちのクッキーとは別市場の印象があります。

今は、コンビニスイーツの時代。
ローソンの「スプーンで食べるロールケーキ」が話題になった頃から
でしょうか。
コンビニはチルドスイーツも焼き菓子も目覚しい充実ぶりを見せています。
セブンイレブンのスイーツの力の入れよう見てもわかるとおり。
この値段でこの味なら十分満足という商品が、
朝から晩まで、1個単位で買えてしまうのですから、強いです。
市場を変える力があります。

そんな中、ひとつ気になっています。
フィナンシェとかパイとかどら焼きとかロールケーキとか、
製造者をみると、以前は無名のローカル企業だったのですが、
最近は「ブルボン」など大手メーカーや、エキナカでも
売っているあのブランド・・だったりするということ。

ブルボンがフィナンシェを作っているイメージ、正直ありませんでした。
表にブランド名はありません。裏の製造者に控えめに書いてあるだけです。
マドレーヌやフィナンシェという商品に対して、「ブルボン」というブランドが
プラスに働くと考えていないからでしょう。
ここからは想像。
・相当売れるんだろうな。
・もしかして、地元のお菓子メーカーではロットが大きくなって、
納品が追いつかなくなってきたということだろうか。
・焼き菓子原価高騰の時代、卸値の交渉が厳しくて、大手でないとやれないのかな。
・ブルボンもコンビニの棚を広げるための挑戦なのかな。
・ブルボンよりおいしい焼き菓子は、たくさんの事業所でつくれるだろうな。
・いつもはコンビニだけど、今日はちがうフィナンシェを食べたいという
お客様に私たちの焼き菓子を知ってもらいたいな。

そしてもう1つ、気になっていることがあります。
デパ地下スイーツ代表だったコロンバンが、焼き菓子でお土産市場に
参入しているぞ、ということ。
京都 抹茶の焼きショコラ
仙台 伊達男(パイ)
福岡 八女茶の抹茶焼きショコラ
箱の脇にはコロンバンと書いてある。

コロンバン1

出張土産を物色中、「コロンバン」製に出会うことが増えてきたのです。
ふむふむ、今のところクッキーはないけれど、これは近々出てくるぞ、と
思っていたら、昨日の新聞に出てました。
「コロンバン、六次産業化企画で江戸川区の小松菜を使ったクッキーを販売」。

これって、私たちの動きに近づいてきてるかも・・。
競合する?! 連携する?!

自主製品おたくのイナヤマ、その視点で毎日を過ごしているので、
街中のお菓子が自主製品に与える影響が気になって仕方ありません。