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あなたが来ないと困ると言える職場をつくる

by inayamablog, 2016年2月29日

「年金+工賃」で経済的な自立を。
これに反論する人はあまりいません。
だから、私たちは工賃アップにチャレンジし続けています。

「でもね・・」と続く会話のパターンがあります。
お金に困ってないんですよね、うちの利用者・・

持ち家率も貯蓄率の高い地方の街では、
「子ども1人、一生暮らすのに必要な資産は十分あるから問題ない。」
平均所得が高く、マンション・アパートの家賃収入のある家も多いと
いう都心の街でも、
「工賃15,000円が30,000円になるくらいじゃ、本人も家族も無反応。」

もちろん全ての利用者が経済的に恵まれている環境に
あるわけではないので、工賃を上げなくていいということでは
ないと、皆承知しています。
けれど、そういう場所ではどうしてもモチベーションが下がり気味。
なんのために1円、2円の作業を職員があくせくしてやらねばならないのか、
わからない、といいます。

話はやや脱線するかもしれませんが、
「うちは給料が安いから、職員が思うように採用できない。」
施設長からよく聞く言葉です。

どう考えればいいでしょうか。
いろいろ意見はあると思いますが、

こういう悩みを抱えている事業所こそ、
「いい働く場をつくること」が大事なのだと思います。

30,000円で足りないなら、50,000円、70,000円を目指せる仕事がある職場
職員も利用者も、お客様の役に立っていることが実感できる仕事

その仕事をしている事業所が、地域のお客様や取引先企業に
とって、なくてはならない存在になること。
あなたが来てくれないと困るといえる職場. 

今がそうでないとしても、「そうなることを目指すよ」と言って
職員と利用者がともに働きともに頑張る職場がつくれれば、
目先の金額の話に右往左往することもないような気がします。

地域に根づいて、その変化を肌で感じている私たちだからこそ、
「ありがとう」と言ってもらえる、地域の役に立つ事業が
必ずできると思っています。