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人口減少社会での私たちの役割

by inayamablog, 2016年3月22日

「人口」が気になっています。
行く先々の都道府県や市区町村の基礎データは確認してから
訪問するのがなんとなく習慣になっています。

「人口消滅都市」が話題になっていますよね。
少子高齢化が問題となって久しいニッポンですが、
それ以上に深刻なのが、「人口減少社会」がやってくるということなのだそうです。

「高齢者が増えている」うちはまだ良くて、
高齢者が減少に転じると、全体の人口も急速に減ります。
少ない生産年齢人口(15-64歳)が高齢者を支えるという
地域の仕事(医療や介護などを代表として)すら減ってしまい、
街全体に元気がなくなってしまうというのです。

仕事がなければ、若者はますます地域から出て行ってしまう・・

思うことがあります。
地域で育ち、働き、暮らすことを望む利用者が集まる
就労系事業所の存在は、人口減少地域にとって、
“希望”なのではないかと。

街からパン屋さんやお豆腐屋さんがなくなってしまうのは
時間の問題かもしれません。
イオンもコンビニも人のいない街からは撤退してしまうでしょう。
でも、私たちはここにいます。
製造したものを売り、仕入れたものを売り、移動販売だって
配達だって、やってやれないことはない。
そんな力をもった事業者です。

“就労適齢期”の利用者と職員がいます。
街の機能を果たす役割を担える存在です。

地域で働き、暮らし、消費する利用者がたくさんいることは
街の活力を生むこと。
(たくさん工賃をもらわないと、たくさん消費できませんが。)

 

その街にずっと暮らす人は減るかもしれないけれど、
街を訪問する人、時々滞在する人を増やせばいいんじゃないか、
という策も練られています。

交流人口を増やすという取組です。
今後、皆さんの有望なお客様になる人たちかもしれません。

 

繰り返します。
これからますます貴重な「人材」となる
生産年齢人口の方たちが集合している事業所というところは、
地域の元気を創り出すところでなければならない。
是非、そうなるべきだと思います。
そう思ったら、今から何か新しいこと始めたくなってきますね。