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パンがおいしい!

by inayamablog, 2015年10月9日

立て続けにB型事業所のパンを食べた。
おいしい。

もちろん、神戸屋も、サンジェルマンも、ドンクのパンだっておいしい。
実りの秋を感じさせる、サツマイモや栗を使ったパン
ハロウィン定番のかぼちゃを使ったパン
カフェオレとともにいただきたい、デニッシュやパイ。

だけど、値ごろ感からいったら、事業所に軍配が上がる。
立て続けに食べたのは、たまたま都内の事業所のものばかりだけれど、
焼きたてパンの良さが十分感じられるものだった。

塩味のきいたバターパン、
グラハム食パン、
チーズたっぷりのパン
形も大きさもいろいろあるフランスパン。

続けて買ってもかぶらない。
「あんパン、クリームパン、ソーセージパン、焼きカレーパンなど10種が定番」
と多くの授産施設が言っていた、10年前とは明らかに異なる。

いろいろあって、楽しい。
駅ビルのベーカリーよりは、ちょっとお得。
そして、おいしい。
コンビニのパンも十分おいしいけれど、
違うパンも食べたい。

だから、なのだ。
昨日寄ったB型のその店には、開店後、お客様がぽつりぽつりと
入ってくる。慣れた様子で、パンをトレーに乗せ、
ややゆっくりの会計にも動じることなく、
普通に、パンを買って帰るのだ。

ここは、私の定番ショップなのだというふうに。

街中は、コンビニを筆頭に、チェーン店ばかり目立つ。
個人経営のこれからさらに減っていくのだろう。
だから、反対に、コンビニだけでなく、普通に通える店があることは、
暮らしの豊かさにつながるのだと思う。

昔、ロンドンでちょっとだけホームステイをしたとき、
その家のママは、好んで個人店を使っていた。

店主とひと言、ふた言会話をしながら、雑穀パンやドライフルーツ入りの
パンを買い、大事そうに抱えて帰ることが日常のようだった。
肉もフルーツもそうやって買った。

最近、「社会の成熟化」という言葉を聞くと、なぜかその場面を思い出す。
成熟した日本のこれからの個店を作るのは、事業所かもしれないな。
そう思わせるB型ベーカリーの頼もしさ、である。

普通においしい、焼きたてパンを提供することは、地域を豊かにする。
頑張りましょう!