稲山は馬刺し好き。
なぜか、社内ではそういうことになっています。
理由は、熊本に通っていた10年前のあの頃、
「熊本といえば馬刺しでしょ」と
毎回のように食べていた経験から、馬刺し通ということになったのでした。
通っていたのは、八代市の事業所。
地場産業のい草を使った小物づくりや下請け、生めんの製造などをしていましたが、
工賃アップの策として、うどん屋「田ん中」を立ち上げました。
若く、個性的な職員集団で、思いは熱く意見はまとまらない・・
それでも毎回楽しいプロジェクト会議でした。
当時のメンバーの多くは、それぞれの事情で、
この施設から離れてしまいましたが、
それぞれ就労支援や福祉の仕事に携わっています。
心配でメールしました。
八代の人も、熊本で働いている人も無事とのこと。
良かった。とりあえず良かった。
体調を崩される利用者さんもいらっしゃるようですが、
「通常どおり仕事ができています」
「利用者さんが頑張っているのにスタッフが
テンパっている場合ではないと気合をいれています(笑)」とのメール。
こういう時に「仕事ができる」ことは利用者の皆さんにとって
とてもとても意味のあることだと思います。
ルーティンワークがあって、集中できる場があるということは
職員にも利用者にも支えになると思います。
そして、遠く離れた私にとっても、
目の前の仕事を一生懸命やることが何より大切なことと再認識しています。
働くことが、回りまわって、熊本の皆さんの役に立つことに
つながるのだと信じて、頑張るくらいしかできません。
活断層の名前として「日奈久(ひなぐ)」という地名を
久しぶりに耳にしたときは、涙が出そうになりました。
「日奈久はいい温泉地。合宿はそこでやりましょうか」
「日奈久名産のちくわを入れたうどんをメニューに入れようか」。
余震がおさまり、穏やかな日常が一日も早く戻りますように。