障害者の平均「年収200万円以下」が98%
今朝の新聞の見出しにドキッとしました。
この仕事させていただいている者として、
知らない情報ではありません。
それでも、一般紙(日経だけど)の社会面に、けっこう大きく
出ているその見出しを見て、
朝のボーっとした意識が一気に覚醒しました。
きょうされんが実施した調査結果について書かれた記事でした。
「3年前とさほど変化がない」という一文が胸に突き刺さります。
3年後には、こんなことになっていないように、もっともっと
頑張らなければ!と強く思った朝でした。
200万以下の年収、月額平均15,000円の工賃に
私たちが慣れてはいけない。
業界の基本知識として“流して”はいけない。
そういう警告にも見えました。
FVPは「高い工賃を目指す研修」をやり続けています。
「少しでも上げられれば」「できる範囲で上げよう」という研修はしません。
「利用者が地域であたり前に暮らす」ためには、お金が必要です。
時間がかかっても「自立に必要な工賃を払えるようにするのがB型の使命」と
言い続ける役割があると勝手に思っています。
一方で、こんなことも思いました。
イナヤマは日頃、行政や事業所の人と会うことが多いのですが、
時々は、企業の方に会社や自分の仕事を説明する機会があります。
ご近所づきあいの中でも、ママ友にも、事業所の紹介や自主製品の
オススメをすることがあります。
そういう人たちが、今朝の新聞を見て、
「ああ、これってイナヤマさんが言っていた話だなあ」と気づいて
くれるといいな、と。
何かの拍子に思い出し、断片的な情報がつながって、
街で目にする事業所やショップや自主製品が「見えてくる」
ことがあると信じます。
やれることは何でもやろうと再び誓った朝でした。