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”止まらない”工賃アップ

by inayamablog, 2016年5月31日

平均工賃が2年間で8000円アップした事業所がありました。
平成24年度18,116円→平成26年度26,097円。
27年度はさらにアップ。

23年度の年度末に行われた研修会に参加してくださった事業所です。
どうして、こんなに上がったんですか?
施設長に理由をうかがいました。

生産活動は、清掃、焼き菓子、園芸など。
稼ぎ頭は5年前にスタートした清掃業務です。
障害者施設、高齢者施設、市営住宅・・と場所を広げました。
焼き菓子も、製造場所をひとつ増やして、増産、商品開発に取り組んでいます。
商品のレベルアップ・拡販はこれからだ!と思っています。

園芸は、保育園や老人ホームの植栽をやらせてもらったりしているけれど、
うちの場合はこの程度で・・と思っています。

需要のあるところ、頑張りどころを決めて、
メリハリをつけて取り組んでいます。

職員や利用者の皆さんとともにこの3年間、仕事の拡充をぐんぐん
進めてこられたのですね。

 

事業内容や、工賃アップの進め方に、特別なことや目新しいことはありません。
工賃を上げると決めて、方針を立てて、やることをやって、
官公需の実績をつくり、お客様の信頼を経て、数字を積み上げてきた。

とてもシンプルな実践です。

「工賃アップは結局のところ、利用者の個別支援だと思う。」
研修で話したそのことが印象に残ったと言って下さった施設長さんです。

「何をやるか」の前に、「何のためにやるか」が結果を左右する。
目的がはっきりすれば、どんな仕事を選択し、
どんな方法で取り組もうと仕事の質・量は上げられ、
工賃向上の成果が出せるのだと、実践で示しています。

 

目的はぶれず、次にやることも見えているので、
この先も工賃アップは止まりません。