・魅力的な手工芸品はある

・デザイン性の優れた商品もある

・けれど、刺し子・縫製品、アクリルたわし、ステンシル、廃油石鹸、

さまざまな素材で作られたストラップなど、手作りの手芸品や雑貨が多い

・大量注文に応えられる商品はほぼなし

2015年春、都内自主製品の実態調査を担当した際、

東京都直営の福祉ショップ立ち上げに向けて、

希望的なコメントは、正直あまり書けませんでした。

ただ、都庁に出店する福祉ショップは、全国から注目され、

2020年を控えて全世界からお客様を迎えるショップになることは間違いなく、

モノづくりを行っている事業所には、その期待に応えられる質量の仕事を

目指してほしいと思い、報告書をまとめました。

あれから1年半。

9月15日にオープンした福祉ショップ「KURUMIRU」をみて驚きました。

明るい店内、ガラス張りで外からも見通しがよく、ライトアップされた

商品がキラキラ輝いているではありませんか！

かわいらしいロゴデザインのタグがついた商品は、事業所の枠を超えて、

ひとつのブランドになりました。

店舗プロデュースを手掛けるプロの指導・アドバイスを受け、

ブラッシュアップした商品も多数あるとのこと。

今まで、イベント販売で居心地悪そうにしていた高単価の商品も、

ここが本来の売場とばかり、魅力的に並んでいます。

手提げバッグの布のデザインを変えたり、

プラスチック製のバンドで作った籠の色を変えたり、

無造作に袋に入ったアクセサリーに台紙をつけたり。

「各事業所にお願いしたり、自分たちで工夫してくださったりして、

商品はとても良くなりました。」

面白いことが起こりそう！

直観しました。

ネットショッピングなどで機能や価格重視の買い物ばかりする

ようになった消費者の「衝動買い」を促す店になるに違いない。

この店は。

とにかくキラキラ。明るい。

カラフルな雑貨が、空港や駅ナカのセレクトショップを想起させる。

引き寄せられるように店内へ。

今まであまり見たことのない、ちょっとおもしろい

ハンドメイド商品がいっぱい。

ふーん、なにこれ？

何気なく手に取り、価格を見る。

あれ？！思ったより安い。

東京駅の小じゃれた店で見たバッグと似てるけれど、

高くてやめた。

これならいいじゃん。

よく見ると、これも素敵。

ついでにポストカードも買っちゃおう。

障がい者のデザインなのか。

いいじゃん。

で、都庁にあるわけ。なるほど。

あとでフェイスブックにアップしておこうっと。

ちょっといい気分♪

商品を絶やさないこと。

バラエティ豊かな商品が常に棚を埋めていることが大切ですね。

うちは食品でない自主製品で工賃アップだ、という都内の事業所は

この機を逃さず頑張れ！

店を訪ねた日、リオから小池知事が帰国した日。

オリンピック・パラリンピックの旗が

都庁にやってきました！

地下のショップを出て階段を上がると、都民広場で

セレモニーが始まりました。