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あたりまえに働く職場

by inayamablog, 2015年8月27日

鎌倉にバニーフーズというお弁当屋さんがあります。
地元の老舗です。
サーファーの集まる材木座海岸のすぐ近く。
タクシーで「バニーフーズ」というと、
運転手さんは機嫌よく「はいはい、知ってますよ!」と
応えてくれます。

常連客を自認する運転手さんもいます。
「ボリュームがあっていいんだよね。」
「あそこは、ちょっと車を停めるにも都合がいいし。」
とにかく評判の良いお店です。 

そんなお弁当屋さんが、障害者を多数雇用しています。
就労継続支援A型事業所も2ヶ所あり、
バンバン仕事をしています。
多種多様なお弁当の製造・・バニー(雇用)
日替わり弁当の製造・・ラビー(A型)
バーベキュー食材加工・惣菜加工・・ラパン(A型)。
役割分担ができています。それぞれの職場で
求められる技術とスピードは異なっています。

「ラビーは午前中が戦争です。」
「バニーは1日中戦争だね。」
「ラパンはちょっとゆったりかな。けど、夏は忙しいよね。」
従業員の皆さんの言葉。実感がこもっています。 

月に一度は、それぞれの職場から集まってきて、
近況やこれからの目標を語り合う勉強会をやっているとのこと。
職場もキャリアも目標もそれぞれだけれど、自分のことを
率直に話し、人の話をじっくり聞きます。
・調理の職人になりたい。
・健康に長く働きたい。
・遊ぶためにはお金がいるので、働いて貯金したい。

淡々と語る皆さんの生活のベースには間違いなく「仕事」があります。
これがあたりまえに働き、暮らすことなのだと教えていただきました。
入社2日目という男性がこう言いました。
「雇ってもらったことに感謝して、その気持ちをお返しできるように
コツコツ頑張りたい。」

背筋がしゃんとしました。
働くことは生きること。苦しいけど楽しいのが仕事。
頑張りましょう。