鎌倉にバニーフーズというお弁当屋さんがあります。
地元の老舗です。
サーファーの集まる材木座海岸のすぐ近く。
タクシーで「バニーフーズ」というと、
運転手さんは機嫌よく「はいはい、知ってますよ!」と
応えてくれます。
常連客を自認する運転手さんもいます。
「ボリュームがあっていいんだよね。」
「あそこは、ちょっと車を停めるにも都合がいいし。」
とにかく評判の良いお店です。
そんなお弁当屋さんが、障害者を多数雇用しています。
就労継続支援A型事業所も2ヶ所あり、
バンバン仕事をしています。
多種多様なお弁当の製造・・バニー(雇用)
日替わり弁当の製造・・ラビー(A型)
バーベキュー食材加工・惣菜加工・・ラパン(A型)。
役割分担ができています。それぞれの職場で
求められる技術とスピードは異なっています。
「ラビーは午前中が戦争です。」
「バニーは1日中戦争だね。」
「ラパンはちょっとゆったりかな。けど、夏は忙しいよね。」
従業員の皆さんの言葉。実感がこもっています。
月に一度は、それぞれの職場から集まってきて、
近況やこれからの目標を語り合う勉強会をやっているとのこと。
職場もキャリアも目標もそれぞれだけれど、自分のことを
率直に話し、人の話をじっくり聞きます。
・調理の職人になりたい。
・健康に長く働きたい。
・遊ぶためにはお金がいるので、働いて貯金したい。
淡々と語る皆さんの生活のベースには間違いなく「仕事」があります。
これがあたりまえに働き、暮らすことなのだと教えていただきました。
入社2日目という男性がこう言いました。
「雇ってもらったことに感謝して、その気持ちをお返しできるように
コツコツ頑張りたい。」
背筋がしゃんとしました。
働くことは生きること。苦しいけど楽しいのが仕事。
頑張りましょう。