Mobile Menu

早くないファストフード

by inayamablog, 2015年7月17日

仕事で外出していると、移動の途中で急いでごはん、
ということが
時々あります。

事業所の最寄駅近くにあるカフェチェーン、
ファストフードでランチタイムです。

そんな場所で最近よく目にするのが、
人生経験豊富な(!)パートさんたち。

明らかに高齢化しています。
働く60代が最も多く従事しているのが流通業界
というデータもあるようです。

確かに、最近マックでもケンタでも60代以上と
思しき店員の姿をよく見かけるようになりました。

全体的に人手も少ない感じです。
結果、レジ前にすぐ行列ができます。

ファストフードなのに、fastじゃない!
5分で、照り焼きバーガーを食べなければいけなくなる!!)

そんなことが2、3度続いて、ふと思い出したことがあります。
今から20年ほど前、第3セクターの産直市場でパートをしていたときに、
上司からこう言われました。

「列ができても、焦らなくていいんよ。
ここは、ゆったりと買い物を楽しんでもらうところだからね。
こっちがあくせくしてはいかんのよ。」

上手に接客しているパートのおばちゃんは、てきぱき動きつつも、
お客様にひと声、ふた声かけています。

その話を後ろに並ぶお客様もなんとなく聞いている・・
ときには会話に加わったりして。

「こんなことで大丈夫なのかしら・・」
「だから3セクは・・と言われないのかしら・・」
など、ぼんやり思っていた、20代の(!)イナヤマがいました。

そして今。
都内郊外のミスドの昼下がり。

おかわり自由のカフェオレを飲みながら、
病院の話、相続の話、お墓の話で盛り上がっている(マジで・・)
お客様の様子を
チラチラ見るにつけ、
10分でランチなどと思うほうが間違ってる、と気づかされます。

ファストじゃないファストフードが、時流なのです(笑)。

無論、私たちにとって、これは追い風です。

てきぱき接客することだけが、お客様の支持を得る方法じゃない。
誠意を持って、丁寧に。
ときに、お客様との会話を楽しんで。
お客様が安心して何度も足を運んでくださる店作り、
接客を心がければいいのですね。

ただし、マックもミスドもドトールもベローチェも、
競合であることに
変わりありません。

「のんびり+きらりと光る何か」があると、
地元のお客様にとってなくては
ならない店になれるのだと思います。