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ブログ用研修レジュメ0205_2

多様な人材が遠慮なく活躍できる事業所へ

by inayamablog, 2017年2月5日

人事制度の研修会に参加しました。
中小企業診断士の資格更新のための研修会です。
今回のテーマは「人事制度」。
イナヤマの場合、どんなテーマの研修に出ても、
考えるのは事業所のことです。 

企業の問題点や改善ポイントが解説されている中でも、
「これは福祉の現場も同じだなあ」とか
「○○作業所」みたいな話だなあとか
考えながら学んでいます。 

中盤、従業員のキャリアパスの説明のところで、
スライドに目が釘付けになりました。

「正社員」「契約社員」「臨時社員(パート)」が
ヨコ一線に並んだ図。
それぞれに「基幹職層」、その下に「一般職層」。 

「これまで、正社員、契約社員、臨時社員は
タテに並んでいる図でした。“社員登用”などと
いう言葉は、社員の下に契約社員やパートさんが
いるという前提にあるものです。けれど、これからは
違います。
女性や高齢者がライフステージにあわせて、働き方を
柔軟に選べる制度、子育てや介護しながらでも働ける
制度にしておく必要があります。だから、
ヨコにスライドできる仕組みがいいのです。」 

福祉の職場はすでに、多様な人材が活躍している職場。
(簡単に正職員を採用できないといった事情もありますけれど・・。)
正職員と同じくらい、いや場合によっては正職員以上に
現場を支えているパートさんもたくさんいます。
この横一線の図が示しているのは、「非常勤でもバリバリ
活躍してくれる人には、遠慮せず活躍してもらえばいい」
ということです。 

職住隣接を大事にして、近所の事業所を職場に
選んで働くママさんスタッフ、
自分のキャリアを生かして、地域に貢献したいと
意気込むシニアスタッフなど、優秀な人材がすでに
多くの事業所で活躍していると思います。 

時間の制約があっても、やれる人には是非現場のリーダーに。
もちろん、「基幹職層」に見合った権限を与え、責任に
みあった処遇にしなければいけませんが。 

「まだこの図のような制度に改変している企業はほとんどない」
とのこと。
「でも、これからの人事制度はこれです」と講師は断言しました。 

“ダイバーシティ”な福祉の職場だからこそ、
いち早く、「働き方改革」を進められるのかもしれません。