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”ピン”でなく、まずは”グループ”で

by inayamablog, 2017年2月24日

イナヤマ、「お笑い」には疎いです。
そんな感じでございますでしょ、フフ(笑)。

R1グランプリには、コンビとかグループとかの
芸人さんは出ないんだね~!っと、テレビを見ながら、
自分なりの新たな気づきに感心してつぶやいたら、
娘にバカにされました。 

ピン芸人っていうんですよね(そのくらい知ってます)。

ピンはひとまず置いといて・・と言ったのが、
事業所ネットワークです。
数年前、都内のあちらこちらの事業所ネットワークを支援
することになったとき、恐る恐る言いました。

一般の市民や企業からみたら、作業所はどこも同じ。
「福祉やっているところ」、とか「近所の作業所」という
くらいにしか認知されていないと思ったほうがいいです。
だから、地域全体の作業所集団の名前を決めて、それを
覚えてもらいましょうよ。と。 

ひんしゅくモノだったことは、その場の空気感でわかります。
けれど、皆さん、理解してくださった。当時はAKBも
売出し中。単独では“あっちゃん”くらいしか知らないけど、
AKBは確かにみんな知っている。同じこと・・かもね。

そういって決まった名前が
ちゅうNet(府中市)
たまげんき(多摩市)
世田谷セレ部(世田谷区)・・・

コンビなんだけど、司会している芸人さん、グループなんだけど
ドラマに出ている芸人さんいますでしょ。
後から、一人ひとりが前に出ればいいんです。
実力を認めてもらえばいいんです。 

今、一般の方たちからどの程度知られているかは、正直よくわかりません。
でも、数年たって、じわじわ浸透してきた気がしています。
特に、福祉に関心のある業界外の方たちは、入り口がひとつで
「声をかけやすい」ところに好感を持ってくださっているように
感じます。 

その証拠に、世田谷セレ部の定例会議にはゲストが多くなりました。
福祉とコラボしたい企業や団体や区の障害以外の分野から、
「プレゼンしたい」「相談したい」と懐疑参加の希望が着実に増えています。

本音では、皆さん、
「自分の事業所を知ってもらいたい。
自分たちの商品がたくさん売れればいい」と思っています。
メリットがあれば、やるけれど、そうでなければあまり深入りしたく
ないというのも正直なところでしょう。
 

重々わかっています。だからこそ、できるだけ目立つ名前で、
目立つことに特化してやればいいんじゃないかと思うくらいです。
「面白いじゃん」(interestingという意味で)
チェックしてもらっているうちに、個々にごひいきいただく
ご縁が作れればいいかなと思います。
 

世田谷なんだから仕事も工賃も平均所得に見合ったセレブじゃなくちゃ
いけないんじゃないでしょうか・・・と言ったことがきっかけでした。
あれから4年。 

ピンでもいける事業所がたくさんある中で、セレ部の活動の意味を
きちんと理解して、地域福祉、利用者の仕事の充実を考える人材が
育っています。