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あきらめず、“いい働く場”をつくるために

by inayamablog, 2017年5月14日

FVPは、この5月で15年目を迎えました。
途方もなく長い月日にも、あっという間だったようにも思う15年です。
創業時、元ヤマト運輸会長の小倉昌男さんは名誉顧問として
応援してくださいました。
FVPにとって、日本を代表する経営者である小倉昌男さんの
言葉やアドバイスは今も大事な教えとして生き続けています。
私も小倉さんの本はいつも身近なところにおいて、時折読み返し
ています。 

「小倉昌男の人生と経営」(PHP)。
おすすめです。
文庫本の2ページ見開きで1項目。
600字ほどの読みきりで書かれた「人生と経営」の本です。

「疑問を追究して意欲を高める」
「自分の頭で考えよう」と続く2項目。
ここには、
「今、好きでない仕事、意に染まない仕事をしていたとしても、
ただ不満を感じながら生活するのは建設的ではない。」と書かれています。

不満の種になっている疑問や、納得できない決まりがあったら、
なぜ、そうなのかを考える。
理由が見つかって、納得できれば、気の進まない仕事にも
意欲がわいてくるだろうし、
改善の余地があるならば、きちんと論理的に提案すればいい。
不満を不満のまま、ブツブツ言ってたって仕方ないでしょ、ということです。
全くもってその通りだなあと思います。 

不満をもちながら、何も考えずに漫然と仕事をしていると、
自分の役割や重要性を見失い、責任感が薄れ、熱意も減退していく。
そんな仕事の仕方をしていたら、自分も楽しくないし、組織のためにも
なりません。 

頑張る事業所の施設長は熱い情熱で現場を鼓舞し、
現場の職員さんもその思いを共有して、何とか期待に
応えようと頑張っています。
けれど、なんだかみんなちょっと疲れているようにも
みえる・・。考える気力を失ってしまったら、
どうなってしまうのだろう、と心配になります。

自分の中にわいてくる疑問や課題があるならば、
それを「不満」「愚痴」「あきらめ」の感情で処理してしまわず、
どうすれば改善できるか、自分の頭で考えてみましょう。
上司や同僚、あまりに大変で、利用者のせいにしたく
なってしまうことすらあるかもしれないけれど、
一人で悩まず、何かを変えてみましょう。 

小倉昌男さんは言っています。
「今担当している自分の仕事の意味や自分自身の役割を、
しっかりと自分の頭で考えてみてほしい。・・
社会の役に立つ、その一翼をあなたは担っている。」

工賃を上げるということは、間違いなく、利用者の
役に立ち、社会に貢献する仕事です。
簡単じゃないことはみんな知ってます。
だからこそ、現場で、一人ひとりが、改善点に気づき、
声をあげて変えていくことが大事なのだと思います。