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挑戦の機会

by inayamablog, 2014年11月28日

被災地復興支援のチャリティコンサートに出かけました。
コバケンとその仲間たちオーケストラin大宮。

仲間たち・・に長崎の南高愛隣会の瑞宝太鼓のメンバーも登場。
プログラムのひとつとして、太鼓演奏が披露されました。
「知的障害というハンデを持ちながら、すばらしい演奏が高く評価されている」
との紹介で、瑞宝太鼓をはじめて知る人もいます。

コンサートは、オーケストラあり、合唱あり、ピアノ演奏あり・・と
バラエティに富んだプログラム。
会場を包む温かく穏やかな時間が流れていきます。

最後の曲はオーケストラと太鼓の競演。
曲紹介ののち、舞台両袖に近い場所に太鼓が2台ずつ置かれ、
演奏が始まりました。
チャイコフスキーに太鼓?!
聴衆は固唾をのんで見守ります。
心配しなくたって、プロの和太鼓集団なのですから、大丈夫にきまってる。
そう思うのに、なぜかドキドキ。

太鼓は、「大砲」を表わす音なのだそうで、
曲の最後のほうに、鳴り響くのだという。
待っている時間の長いこと・・
いつの間にか会場が一体となって、
いつか叩くであろう太鼓を見つめています。
(最後の一曲、会場はひとつになっていたと思います。)

そして、その瞬間がやってきた。

鳴り響く太鼓!オーケストラ!!会場のムードは最高潮!!!
やっぱり、なんだけれど、完璧な演奏に思わず笑顔。
ただ見ていただけなのに、大満足。
一人ひとりが自立し、構成されたチームとしての
パーフェクトな仕事を見せていただきました。

舞台上の素晴らしい演奏は特別なもの。
けれど、考えてみれば、
パンを焼くのも、清掃作業も、印刷も、
仕事の現場は、一人ひとりにとっての本番。特別な舞台。
粘り強く努力して、いつもの仕事が安定してできるようになり、
日常が過ぎる中で、思いがけず「挑戦」の機会に恵まれることがある。
えいやっとやる。
できた。
これが、仕事の醍醐味というもの。
そんな場面を同僚やお客様が見ていてくれたら、幸せなこと。
仕事ってそういうものなのかもしれません。