地域活動支援センター、いわゆる地活。
小規模作業所を長らくやってきたところが、
法改正、制度変更の時代の流れで、
障害者総合支援法の枠組みに再編されるということ、
よく聞く話です。
財政的に許される環境があれば、
地活のままやってきているところもあり、
驚くほど高い工賃を出していたり、
地域の就労移行支援事業所よりも、
一般就労実績があったりということも目にします。
一言で言えば、「作業所」を脈々と続けてこられた地活です。
そういった地域活動支援センターさんから、
「いよいようちもB型に移行せざるを得ない状況だが、
就労支援となると少々荷が重い。工賃も上げなければいけない。
どうすればいいか?」
と相談を受けることがあります。
正直にいえば、B型で工賃が低迷し続けている事業所より、
スムーズに工賃向上計画が作れそうだという印象を受けます。
職員も利用者も働くことが活動の中心になっていますから。
規模の小ささから、23年度までの移行にのれなかった事情もあるので、
定員20名のB型となると、そこに向けた事業規模の拡大イメージを
持つ必要がありますが、あとは方法論です。
「B型になると情報がこんなに入ってくるんですね。
無料の研修もいっぱいあって・・。」
独自のスタイルで、がむしゃらに障害者の働く場づくりを
やってきた方たちが、やっとB型になり、
その環境変化にとまどいつつも、
「この先の工賃アップに思いをはせている」状況に
出くわすこともあります。
こんなところがあるんだ、とびっくりするとともに、
今までのご苦労を思うと、応援したくなります。
施策的には、「静かに継続」くらいの位置づけの工賃向上かもしれませんが、
現場には、まだまだ闘っている人たちがいます。
コンサル派遣とか、アドバイザー派遣とか、そんなことはどうでもいいので、
皆さんの働く場を継続し続けたいという方たちを、
いろんな形でサポートできれば、と純粋に思います。