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半年後

by inayamablog, 2014年9月13日

昨年度コンサルティングで関わらせていただいた事業所から
半年経過後の工賃アップ会議に来てもらえませんか?と連絡をいただきました。

「いい報告ができるわけじゃないんですけど、ダメなところも含めて
ご報告したいです。」
「もちろん、うかがいます!」二つ返事でお邪魔しました。

今年3月に稲山が訪問するコンサルは終了し、
年度が変わって、4月~8月までの5ヶ月を振り返っての会議です。

部門ごとに月次目標に対する実績値が入った表と、各月に何をやったか、
結果につながったことは何か、やったけれども効果がなかったことは何か、
それぞれ報告がありました。

担当の職員が変わったところは、
新しい担当が目標を引き継いで追いかけています。

良い月もあれば、良くなかった月もある。
やったこととは別に、注文をいただいて大きく数字を伸ばせたこともあるけれど、
逆にいえば、それがなければ厳しい状況だった。

やるべきことがやれてないところもある。
すでに9月以降の修正目標も作られている。

これから、やるべきことについて、全体で確認。不明点が議論された。

施設長が最後にひとこと。
「がんばります。」

目標にはまだ数字が足りていない部門もあるし、修正後の目標を達成するには
全体での課題共有や部門を超えた連携が不可欠です。

けれど、PDCAがちゃんと回っているから大丈夫。
どこがポイントかもつかめたので、この先、折々連絡をとり、
必要ならばフォローさせていただく場合、どこがポイントかもわかりました。

こんな会議は大歓迎です。
呼んでくださってありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

同じく半年後。
別の事業所からも声がかかりました。
「ようやく引っ越しました!見に来てください。」
「もちろん!是非!!」

ここの場合、昨年度、工賃アッププランを考える中で、
どうしてもネックになったのが、作業環境の課題。

「これから事業所として、どんなサービスを利用者に提供していきたいのか」
「複数ある事業所の中でここが果たす役割は何か」
「生産活動をどうやって伸ばすか」・・・

資金の問題もあるので、なかなか踏み切れなかったけれど、
じっくり話し合い、法人の会議にもかけて、「引越し」を決めた。

年度内に引越しは間に合わなかった。
たくさんの物件をみて、最後の最後に出てきた物件は、
立地も広さもスペースの形も良かった。

けれど諸事情で、簡単には借りられない。
「もうダメかも・・」
それでも、「どうしたらできるか」考え、いろいろな人に助けてもらって問題を解決し、
ようやく7月に引越しを実現した。

「本当にうれしい」
「今までできなかった、たくさんのことができるようになった」
「メンバーの力が発揮できるようになった」
「利用希望者にも、ゆっくり見学・実習してもらえる」

こちらも思わず笑顔になるほど、うれしい再会でした。
サポート冥利につきます。

コンサルミーティングの最中は、
重苦しい空気だったり、
キチキチ数字のことばかり言われてとまどったり、
疲れているのに宿題が出されたり、
良かれと思ったことにダメ出しされたりして
楽しくないこともたくさんあったと思います。

けれど、半年後。

計画は、事業所のもの、職員の皆さん自身のものとなって
息づき、エネルギッシュに動いています。

表面的ではない「仕事の楽しさ・苦しさ」を体感している皆さんの
表情に、こちらも身が引き締まる思いです。