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原点は「心が動くこと」

by inayamablog, 2014年6月26日

障害のある方たちが、福祉の支援を受けながら、働いているということ。
平均工賃が1万数千円ということ
行政が、それを改善するために、いろいろな施策を行っているということ
初めて聞くことばかりで、実は内心すごく驚いた。

企業で働くビジネスパーソンの方たちと話をする機会があって、
あとからそんなメールをいただいた。
話しているときには、淡々と聞いている様子だったけれど、
実は「!」の連続だったんですね。

「小倉さんは「『今の日本で1ヶ月働いて、給料が1万円なんてことが
あっていいのか』と人目も憚らず、涙を流した」
小倉昌男さんを取材した記事にそんな記述を見つけて、
「あ、そうなのか」と思いました。

最近は、男女問わず、人前で泣いてもOKな世の中になってきたけれど、
それでもまだ、キモチをフォーマルな場で出すのは、苦手な人が多い。

そんな中、この小倉さんの涙は、読んだ私たちの気持ちまで揺さぶってくる。

仕事だろうがプライベートだろうが、
フォーマルだろうがインフォーマルだろうが、
やっぱり、人のキモチが動くということが
原点なんだな。

冒頭のビジネスマンも「えっ!」という驚きを伝えてこられた。
この驚きがこの方と障害者の就労をつなぐ原点。

今期、川崎市で、障害者のインターンシップ事業をやることに
なりました。「障害者雇用短期チャレンジ事業」です。

「雇用前実習」の前の、「体験実習」の前の「練習」くらいライトタッチな実習、
一般就労を特に考えていない方でもOKという実習です。

企業も、雇用前提でなくてもちろんOK。中高生の職場体験のようなものと
思って、受け入れてくださいとお願いします。

お互いを知る「きっかけ」になればという趣旨。

実習初体験の障害者にとっても、障害者なんて全くわからないという企業も、
「はじめての実習」でたくさんの「!」が生まれるのだろうと思います。

たった3日間だけれど、「原点」にするには十分な場になるはず。

驚きだけじゃなく、感動や笑いや、ちょっぴりのイライラなんかが
あったりして、本人も、支援者も、社長も社員もバイトの学生さんも、
みんな心を動かさずにいられない体験実習です。

原点づくりのお手伝いができるかと思うと、今からワクワクします。