被災地復興支援のチャリティコンサートに出かけました。
コバケンとその仲間たちオーケストラin大宮。
仲間たち・・に長崎の南高愛隣会の瑞宝太鼓のメンバーも登場。
プログラムのひとつとして、太鼓演奏が披露されました。
「知的障害というハンデを持ちながら、すばらしい演奏が高く評価されている」
との紹介で、瑞宝太鼓をはじめて知る人もいます。
コンサートは、オーケストラあり、合唱あり、ピアノ演奏あり・・と
バラエティに富んだプログラム。
会場を包む温かく穏やかな時間が流れていきます。
最後の曲はオーケストラと太鼓の競演。
曲紹介ののち、舞台両袖に近い場所に太鼓が2台ずつ置かれ、
演奏が始まりました。
チャイコフスキーに太鼓?!
聴衆は固唾をのんで見守ります。
心配しなくたって、プロの和太鼓集団なのですから、大丈夫にきまってる。
そう思うのに、なぜかドキドキ。
太鼓は、「大砲」を表わす音なのだそうで、
曲の最後のほうに、鳴り響くのだという。
待っている時間の長いこと・・
いつの間にか会場が一体となって、
いつか叩くであろう太鼓を見つめています。
(最後の一曲、会場はひとつになっていたと思います。)
そして、その瞬間がやってきた。
鳴り響く太鼓!オーケストラ!!会場のムードは最高潮!!!
やっぱり、なんだけれど、完璧な演奏に思わず笑顔。
ただ見ていただけなのに、大満足。
一人ひとりが自立し、構成されたチームとしての
パーフェクトな仕事を見せていただきました。
舞台上の素晴らしい演奏は特別なもの。
けれど、考えてみれば、
パンを焼くのも、清掃作業も、印刷も、
仕事の現場は、一人ひとりにとっての本番。特別な舞台。
粘り強く努力して、いつもの仕事が安定してできるようになり、
日常が過ぎる中で、思いがけず「挑戦」の機会に恵まれることがある。
えいやっとやる。
できた。
これが、仕事の醍醐味というもの。
そんな場面を同僚やお客様が見ていてくれたら、幸せなこと。
仕事ってそういうものなのかもしれません。