ある人に指摘された。
「稲山さんは、のってくると早口になりますね。」
研修会でもときどきお叱りをいただく。
講師が早口。
反省、反省。
話したいことがワーッと浮かぶとワーッと言ってしまう。
わかりやすく、言葉を選んで、伝わるように、
ゆっくりと話す力をもっともっと高めなければ。
書くときには、注意するようになった。
一文は短く。
言いたいことをズバッと。
言葉を磨けば、余分な修飾語はいらない。
ブログやメルマガは読んでくださる方の心に届くよう、
響くようにと祈りながら書く。
わかりやすく伝えるには、話すにしても書くにしても
自分が“よーくわかっていない”といけない。
あいまいなまま口にすると、相手も迷わせてしまう。
たくさんの情報を整理して、深く考えて、頭の中で精査して、
そうして出てきた言葉を発するから「伝わる」のだ。
小倉昌男さんは「難しいことをやさしく伝える天才」だったと言われている。
努力もされていたのだと思う。
「サービスが先、利益は後」
「後ろに目を持つ」
「安全第一、営業第二」
一度聴いたら忘れないわかりやすさ。
なぜそうなのかの解説が、心に残るメッセージ。
本質をひと言であらわしているから、聴いた人に刺さる。
難しいことだけれど、「できるようになりたい」と思って、日々努力したい。