Mobile Menu

仮説と予想は違う

by inayamablog, 2016年9月4日

工賃アップは、事業所の「これから」を考えることです。
工賃が3万円に到達しているB型事業所の未来予想図を
描くことです。
占い師でも預言者でもないので、お告げが降りてきて、
「内職をやめて農業に専念すれば絶対うまくいく」なんて
ことを言えるはずはありません。
「未来予想図」とは言いながら、予想ではなく、計画を
立てるお手伝いをするのが私たちの仕事です。

必要なのは、「仮説思考」。
「予想」はある意味、成り行き任せ。「仮説」は、外的要因を
考慮しつつ、未来の1点のために必要な手立てを
講ずるための方法を考えることです。
そこには目標と意志があります。

・他がやってうまくいっているみたいだからうちでもやろう
・とりあえず、できるところからやってみよう
・いい物件が見つかったら、店を出そう
よく耳にする話ですが、これでは、いつ、どのくらい工賃を
上げられるか見通せません。

利用者のこと
お金のこと
職員のこと
事業所の場所や建物のこと
理事会の意向
制度の改定・・
こうだったら、ああだったら、こうなったら、ああなれば・・
こうした不確定要素=「変数」が多くて、
えいやっと、考えられない状況はとてもよくわかります。

それでも、
「何を最も優先すべきか」
「優先すべきことをやるために、障害となることはなにか」
「その障害を乗り越えるために、何をすればいいか」
に絞れば、山ほどある変数にへこたれずに
状況を整理し、やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。

仮説を立てるために必要なのは
・今を正しく知ること(事実と数字)
・仮説を立てるために必要な外部の具体的な情報を得ること
です。
アイデアレベルの話し合いでは、仮説は立てられません。

「利用者のこれから」と「事業所のこれから」がかかっていると
思ったら、悠長に話し合っている場合ではないですね。
気づけば9月。
頑張りましょう。